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谷崎 由依

Auteur de 舞い落ちる村

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Œuvres de 谷崎 由依

舞い落ちる村 (2009) 1 exemplaire
2008⇄2022 — Auteur — 1 exemplaire

Oeuvres associées

Underground railroad (2016) — Traducteur, quelques éditions8,905 exemplaires
特別ではない一日 (2019) — Contributeur — 1 exemplaire
コロナ禍日記 (2020) — Contributeur — 1 exemplaire

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この本には2作品収録されている。「舞い落ちる村」と「冬待ち」だ。舞い落ちる村は素晴らしかった。奇妙な村が美しく、妖しげに読者を魅了し、村に魅了された読者の期待は、戸惑う主人公をその奥へと進ませる。平易でするりと読めるのに、どこか研ぎ澄まされた刃のような言葉たちが独特の世界を構築しているのだろう。構成も申し分なく、絶妙なタイミングで村と都会は場面転換したり、交錯したりする。その狭間にある主人公のゆらぎが際立っておもしろい。たかが文章で、色、におい、音、心情を内包したひとつの世界を作り出している。完成度が高く見事だと思った。
一方期待をよせて読んだ冬待ちは、いまいち意味がつかめなかった。図書館での不思議な出来事、次々と提示されてはほどけてゆくような登場人物、意味ありげな引用などがなぞときのように複雑にみえるが、結局1点に終息しない。何度も読めばよいのかもしれない。古典の意味を調べれば解けるのかもしれない。けれど、個人的には作品はそれ自体ひとつで終わってほしいと思う。難解な本がすべて悪いとは思わないけれど、作品として成立するには伝えることと、受け取ることの間にマリアナ海溝くらいの隔たりがあってはならないと思う。これくらの長さの文章であれば、もう少し盛り込む主題を練るか、構成を工夫するかした方がよいと思う。
2作品のバランスで星2つとした。… (plus d'informations)
 
Signalé
ooerioo | May 1, 2013 |

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